翌朝、霧河の会社「Excitement Story」では・・・・・・





〝チーン〟





「おい!霧河!どうした!?大丈夫か~!?」

「ウ・・・ウ~ン・・・大丈夫デスヨ・・・」

「いや!嘘つけ~っ!お前、ロボット並みに片言じゃねぇか!!

どこが大丈夫なんだよ!!さっさと人間に戻れ!!!おい!!!しっかりしろ~!!!」

「ウ・・・ウ~・・・」





そう、霧河は毎年、クリスマスの深夜、夜通しで

頑張っているため、その翌日には必ずこのように、

いつもの優秀さがまるっきり別人であるかのように、まるで魂が

抜けたかのように、疲労と眠気にとてつもなく襲われてしまうのである。





「ア・・・ア~・・・天使ガ私ヲ迎エニキテイル・・・ヨウナ・・・」

「お~い!何馬鹿な事言ってんだ!!お前、まだ25だろが!!!もっと人生楽しみたくねぇのかよ~~~!!!逝くな~~~!!! お前が死んだら俺達は、いや、この会社は

どうなるんだ~!!この薄情者~!!!恩知らず野郎~!!!」

〝ガクッ〟

「お~い~!!!霧河~~~!!!」





次の瞬間、

霧河の両親が目の前に現れた。霧河は、

「・・・俺は、死んじまったのか」と思った。そこで、

父は謎留に、「立派になったな!!俺は、そんなお前を父として誇りに思うぞ!!!」と言い、母は、「謎留!!頑張ってるわね!!あなたの事を心配してくれる素敵な友達も

出来たじゃない!!!」と言った。

「父さん・・・!!!母さん・・・!!!」