皆、誰でも一度は憧れた事があるサンタクロース。果たして彼は実在するのか?これは、日本にいる、とある不思議な男の物語である。



霧河竜令きりかわりゅうれい。

彼は、

25歳の悩める、心優しい青年だ。





彼がしている仕事は、大手のおもちゃ会社

「Excitement Story」の販売業である。商品を扱い、

他人に勧めたり、プレゼンしたり、

作業をするのも掃除をするのも全て完璧。





朝も昼も夜も、いつでも上手く仕事を

こなしていた。部署は、係長。

給料もなかなか良くて、自分の欲しいモノに

使う時はいくらでもお金を使い、

貯金する時はいくらでも貯金をする、

お金の使い方までかなり上手く、かつ、

かなり個性的な使い方をする人間だった。





―いつもの仕事での様子―





別の社員が話しかけてくる。





「お~い、霧河~!」、

「ん?」、

「今日、居酒屋に呑みに行こうぜ!」、

「ん~、楽しそうだけど、

僕、酒、あんまり好きじゃないし、

いつもだったら酒以外を楽しみに行くとは

思うけど、今日は遠慮しとく!悪いな!」、

「つれねぇな~、何でだよ・・・」、

「やりたい事があるんだよ!」、

そうやって帰っていった・・・