「って言うか、ごめん。沙綾ちゃんとは遊べない」
「は?」
思わず口が悪くなる。
が、仕方ないと思う。
いきなり『遊べない』とか一体なんの冗談だ?
「沙綾ちゃん、昨日麻由美さんだっけ?の話をしてたでしょ?変なのーと思ってお母さんに話したら『そういう子と遊ぶのは良くないから辞めなさいって言われたの」
意味の分からない意見に他二人は何故か大きく首を立てに振っている。
「待って?意味が分からないんだけど。どうして遊んだらいけないの?そんなの理由になってないじゃん!」
「とにかくそう言うことだから」
それだけを言い残し、空っぽの教室に私一人を置いて三人は教室を後にした。