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先ず始めに私の身に起きた裏切りは暴行だった。
あれはまだ私が小学校に入る手前。
五歳の頃のことだった。
その日は朝からとても天気が良かった。
だけど父親は休日出勤で不在。
母親は体調を崩し気だるげに体をソファーへ預けていた。
幼い私は暇をもて余していた。
午前の間はまだ何とかなった。
母親が、私が好きだったアニメの録画をつけてくれた。
私は母親の横に座って歌ったり踊ったり戦ったりしてそれを見ていた。
「さーちゃん、ごめんね。静かに見れる?」
「分かった!」
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