つまりは、現段階の私は腐りながらもまだ生に固執しているのだ。

こんな状態なのに?

この先誰にどれだけ愛されようと。

どれだけ必要とされようと。

どれだけ認められようと。

ここから抜け出して普通に生きていくことなんて出来はしないのに?

それじゃあ、私はなんの為にまだ生に固執しているというのだろうか。

あの時。

どうして私はまたこちら側へと足を向けてしまったんだっけ。

キーンコーンカーンコーン。

真っ赤に染まる屋上に、下校時刻のチャイムが鳴り響く。

ああ、そうか。

あの時の君は.......。