それらは、少しずつ少しずつ降り積もって。 蓄積されて。 気づけば私の存在はそいつらに奪われ消えていた。 だから、この頭痛の原因は他にあるのだ。 ”他の物” 私はそれを知っている。 それは生きていた私の存在そのものだ。 あの時間がよくなかった。 あれがあるからいまの自分が生きていないと思い知らされる。 あれがあったからいま居るこの場所が普通じゃないと。 夢のようだと。 お前はなんだと。 そう強く、私に実感させるのだ。