「アキ兄?」
「ん?選べない?」
私が呼びかけるとアキ兄は衣装の相談かなとカメラを置いて近くに来た。
「うんとね、これとかこれとか。まだ可愛いのは沢山あるけどね」
「うんうん。これとかも可愛いよね」
「でもね。あのね」
「うん?」
「着方が分からない」
そう。
後五着ほど残っている衣装はどれも見たことのない形で、中には水着のようなもの(露出が多いのに小物が沢山あってなんとも形容し難いものだった)も混ざっていて、可愛いとか着てみたいとは思うものの着方がさっぱり分からないものばかりが残っていた。
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