「沙綾ちゃんお待たせ。さあ、何もないしとても狭い家だけど。何をしようか?」
アキ兄が問いかけてきた。
「アキ兄のお話が聞きたい!」
私は前のめりになって食いかかった。
とても興味が湧いた。
大学生は私にとっては立派な大人だった。
その彼らがどんな風に生活をしているのか、この部屋を見ただけでとても興味をそそられた。
「僕の話?そんなの聞いて面白いの?」
「うん!」
「そうかぁ。いいけど……。沙綾ちゃんは僕の何を聞きたいのかな?」
アキ兄に問いかけられた私は待ってましたといわんばかりに口を開いた。
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