かなしいことがあればもうすぐ。
今日は、国立劇場で、お琴の演奏会を聞いて参りました。
日本各地の有名な社中があつまり、それぞれの持ち曲を披露するという会です。
40組の社中が集まります。
全部聞くと、夜遅くまでかかるので、半分くらいしかきけないのですが、毎年見に行っているイベントでした。
古典あり現代あり、社中によりけりですが、様々な曲がきけます。
ですが、今回はみんな劣化している印象があり、あまりうまい社中がありませんでした。皆さん歌うのもきつそうだし、琴の音がきこえては来ないで、尺八ばかりきこえてくる合奏が多くて。
皆さん、年をとってしまったなあと、悲しくなりました。
勿論、まだまだすごい!という社中もありましたけど、、、。
全体的には悲しかったです。
でも、かなり昔の話ですが、ある歌の歌詞の中にこんな言葉があったなあと、思い出しました。
悲しいことがあればもうすぐ、楽しいことがあるから。信じてみよう。
確かに、大物の先生方が劣化していくのは悲しいです。そして、いずれは、引退の二文字が待っていて、二度と聞けなくなってしまうことでしょう。
でも、そうなれば新しい社中が登場してきます。
新しい人たちによる、新しい演奏がきけます。
そして、その人たちが、何か変えていくのかもしれない。
ちなみに、新しい作曲家も募集しているという、応募用紙が、配られていました。私もやってみたいですが、師匠がどうでるかな。
一応、師範免許は持っていますが、まだまだ師匠からは離れられないですし。
まあ、脱線してしまいましたが、大物が引退するということは確かに悲しいですが、また新しい演奏家が登場するという、楽しいことが待っているのです。
だから、それを信じて、来年も聴きに行くことにしました。
これからも、山田流箏曲に関わっている人間として、頑張っていきたいです。
悲しい事があればもうすぐ、楽しいことがあるから。
楽しいことが待っているから。
きっと、何かが変わっていくきっかけになるのが、悲しいことなのでしょう。
そのときは確かにツライかもしれないし、生きていて嫌だと思いますよね。
でも、悲しいことのあとには、楽しいことが待っています。それは、恐らくですが、劇的な変化とはまた違います。そうではなく、ほんの些細なことなのです。もしかしたら気がつかないで終わってしまうくらいですが、それでも。