その後、警部の男が僕に手錠を掛け、僕は短期間彼女と過ごしたこの部屋を出ることとなった。

彼女はどうなるのだろうか…?

ふと振り返ってみると、彼女の亡骸が運び出されようとしているところだった。
しかし、警察官の手が彼女の亡骸に触れた刹那、

「触るなぁあああああっ!!!」

僕は、両脇に居た警部と警察官を振り切ると彼女の元へ走り、彼女にしがみつくと彼女の冷たい唇に口付けた。そして、大粒の涙を流しながら、彼女の肌を撫でた。

「リリ…リリ……」

彼女の名をブツブツと呼びながら、彼女の手首や足首や腕の傷、そして、剥き出しになった内臓を優しく撫でる僕。
その場に居た者達はその異様な有様に暫く硬直していた。