———ぽたり
とは言っても、やはり夏は夏。
莉依子の首筋から幾筋もの汗が流れ、額からも流れていたそれは顎から落ちた。
寝ていたのだから、尚更だろう。
それを見た龍は片眉を上げると、少し考える素振りを見せてから、あしらう様に手をヒラヒラと振った。
「汗だくじゃねーか。シャワー貸してやるから浴びて来い」
「え、いいの?」
「あのな。泊めろっつっといて何言ってんだ。どうせ入るんだろ」
「そっか、ありがと」
いつの間にかついていたテレビを見ている龍にお礼を言うと、這うように部屋の隅のバッグへと向かう。
ごそごそと取り出したのは、小さく畳まれたTシャツと短パン。そして下着。
……これはさすがに隠した方が良いよね。
身だしなみ、じゃないや、女の子の恥じらいっていうか。
パジャマ代わりのそれで下着を隠すために丸めて包み込むと、ぴょこんと立ち上がって龍へと笑いかけた。
「えーと、じゃあ借りるね」
テレビに視線を向けたままの龍は、またシッシッと片手であしらうように莉依子へとひらひらさせて答える。
とは言っても、やはり夏は夏。
莉依子の首筋から幾筋もの汗が流れ、額からも流れていたそれは顎から落ちた。
寝ていたのだから、尚更だろう。
それを見た龍は片眉を上げると、少し考える素振りを見せてから、あしらう様に手をヒラヒラと振った。
「汗だくじゃねーか。シャワー貸してやるから浴びて来い」
「え、いいの?」
「あのな。泊めろっつっといて何言ってんだ。どうせ入るんだろ」
「そっか、ありがと」
いつの間にかついていたテレビを見ている龍にお礼を言うと、這うように部屋の隅のバッグへと向かう。
ごそごそと取り出したのは、小さく畳まれたTシャツと短パン。そして下着。
……これはさすがに隠した方が良いよね。
身だしなみ、じゃないや、女の子の恥じらいっていうか。
パジャマ代わりのそれで下着を隠すために丸めて包み込むと、ぴょこんと立ち上がって龍へと笑いかけた。
「えーと、じゃあ借りるね」
テレビに視線を向けたままの龍は、またシッシッと片手であしらうように莉依子へとひらひらさせて答える。