「え、今日も横澤とごはん行くの?」


帰りの電車が一緒になった美和と地元の最寄り駅まで一緒に帰る。

あれから1週間が経った。


「うん、行ってたくさん奢らせる!!!」

「いやいやいや模試終わってストレス発散したい気持ちは分かるけど、あんまり横澤に心労与えないでよ?」

「だいじょーぶ、だじょーぶ。今回もちゃんと“いーよ”って返事だったし」

「………」


何か言いたそうな美和の目。


「な、なに?」

「いや…………あー、うん、じゃあ聞く」

「はい、どうぞ」

「蘭と横澤は今なんなの?友達なの?恋人なの?友達以上恋人未満なの?」

「え、付き合ってるけど」

「え、?」


美和のスクールバッグがするりと右肩から抜けて、ドサッと重そうな音と共に駅ホームのコンクリートに向かって落下した。


「え????どういうこと???詳しく何も聞いてないんだけど???」

「え、いや空気で察せるでしょ」

「ランチャン????」

「ゴメンナサイ、照れくさくて言えなかったんです」


美和の声色が明らかに変わったのを見てすぐに謝る。


だって。恥ずかしい。



「……へーえ。蘭でもそんな顔するんだ」