「あーあっ 高校生になったら彼氏ができるはずだったのに~ なんで横澤ばっかり告白されてるの!?なに、理数科っていうネームバリューがあるから!?」
「学科は関係ないだろ。普通科でも彼女いるやつはいるんだし」
「あるに決まってるでしょ!!!」
その瞬間、私は彼をぎろりと睨み付け、テーブルをバン!と強く叩いた。
近くにいた客や店員から注目を浴びたがそんなのは気にしない。
「中央高校って言ったら県内一偏差値の高い学校!普通科と理数科があり、あんたの所属している理数科は普通科よりもさらに偏差値の高い学科!医者のたまごがうじゃうじゃいるところじゃない」
「あのな、理数科は医学系学科じゃないから。全員が医学部志望じゃないし」
「医者イコール将来有望!!将来安定!!」
「聞けよ」