暗闇から少しずつ視界に現れる公園の複数ある小さな街灯。

それらが映し出す、1つの人影。


あれが誰かなんて、すぐに分かる


「っ、よこざわしゅんぺい!!!」

「えっ、……なんでいるわけ」


名前を呼ばれた彼がこちらを振り向く。

先ほどと違って、黒地に青色のブランド文字が入ったスポーツ系のアパレルブランドのジャージを着用して、彼はストレッチを行っていた。


福山と共に帰宅したはずの私がこの場にいることに驚きを隠せていないのだろう。少し不機嫌にも見える。


近い距離にいたから知っている。

野球に対して真剣に取り組んでいること。

中学の近くにあるこの通称サンカク公園は横澤の家から最も近い公園だ。

彼は部活の練習以外の自主トレーニングは中学の頃からこの公園でしている。