「彼女ほしいって嘆いていたじゃない。オッケーすればよかったのに」


彼はしばらく黙り込む。

よっしゃさっきの男女の友情なんたらの話題から逸れた!おっしゃあ!


この情報を提供してくれたのは彼の素晴らしき親友だ。

彼の親友の定期密告。彼には内緒で私にメッセージが来る。

しかも毎回リアルタイムで、だ。素晴らしい。ヤツには今度ワックバーガーのポテトSでも奢ってやろう。


「……俺に彼女ができたら、彼氏のいない可愛そうな小杉さんの相手を誰がするんですか」

「横澤くーん?余計なお世話って言葉を知らないのかなー?」


にっこり、最上級の笑顔をつくって、右手に持っていたデザート用フォークの存在を主張してみる。


彼が、青ざめた顔をする。私はにっこり笑顔を維持、していたが疲れたからすぐやめる。