今まで通りにはいかないってこと。

何かを変えなきゃいけないってこと。


横澤と、今までより距離ができるってこと。


「そういや帰り、白崎がめげない負けないって言ってたな。横澤の気持ちの整理できたら白崎と付き合うんじゃね?」


白崎さん。今日横澤に告白していた、ぱっちり二重の可愛い子。

その場にいなかった美和だけが不思議そうな表情を見せる。


「白崎って?」

「今日、横澤に告ってた女子。横澤と白崎、同じ委員なんだよ」

「へぇ。それなら横澤もこれから彼女を意識するようになるし、彼女にその気があるなら付き合う可能性あるじゃん。そうなったら蘭は横澤と週3でごはんなんて無理だからね?」

「わ、わかってる………」


今日の美和と福山が、なんだか怖く感じる。

……それもそうか。2人は横澤の気持ちを知っていたわけだから。


“分かってるってば。何年の付き合いだと思ってんのよ”


いつぞやの言葉が、ブーメランとなって返ってくる。