ああもう、なんでこんなときに昼間の美和の言葉が流れ込んでくるの。

今日はずっと、その言葉に囚われている。


「翔、そんなことまで言ってたのかよ……」

「否定しないってことは事実なんだ。じゃあさ、」

「まだあるのかよ……」

「“中2のときにその子に1度振られてる”ってのも本当なの?」


っ、


息が止まった。倒れるかと思った。

そんなの、そんなの。



肯定されたら、




「そうだよ」



私は、どうするんだろう。





「横澤も意外としぶといんだねぇ」

「まあ、流れで今でもそいつとメシ行くし」

「じゃあ私もしぶとく頑張ろうかなあ」

「それでも俺はその“ランラン”がしぶとく好きだから、早いうちに他見たほうがいいぞ」