「は? 何言ってるのさ?」

 時にマユの言動はボクの想像を遥かに凌駕する。

 ブシとスーパーを歩けば、間違いなく噂になる。それくらいマユだって分かっているはすだ。
 
 だがマユは笑っていた。わずかに右唇を上げていた。

 それはある意味危険信号だ。

「私にいい考えがあるからさ」

 小さい頃、とびきりの悪戯を考え出した時のマユの顔を思い出していた。