不意にマユは顔を寄せ、ボクの顔をじーっと見つめる。

「やっぱユイの顔は綺麗だね。怒った顔も」
「……やめて」

 綺麗だなんて言わないでほしい。ボクはすぐさま顔を背けた。

 そうそう、それよりさ。そんなボクに構わずマユが言葉を続ける。

「たまにはブシコを外に出してあげたら? 一緒に買い物に行ってきなよ」