苦肉の策として、自分でどうにか切れないものかと試みたこともあったが、納得のいく結果につながらなかった。ならばと思い、マユに切って貰ったら、マユ曰く"誰も真似のできないカリスマ的な曲線"を描かれてしまい、外に出るのもためらうほどの髪型を体験するハメになった。

 後悔先に立たず。覆水盆にかえらず。それからは一度たりともマユに髪の毛を触らせてはいない。残念だが、それが現実だ。マユとハサミは出会わない方が幸せだと学習した。