かき氷は諦めて、最初から外出なんてしなければよかったのだ。そうすれば玄関先に武士が立っていることにも気づかず、平穏な時間を過ごすことができていた。

 そこまで考えて、結局は最初の問題点に帰着する。

 家の前に武士が立っていたら、ご近所さんはどう思うのだろうかと。