「ブシ、ありがとね」

 食べ終わり、お茶をすすっていたボクは洗い物をしているブシに言葉をかける。

「大したことではない」

 せっせと洗い物をしている緑の怪獣の尻尾が揺れている。

 確かに可愛い。無意識に顔をほころばせていた。
 
 頭から続く皮骨板もなかなかにいい味を出している。皮骨板とは背中から生えているトゲトゲのことだ。