だが朝の格好はさらに意表をついている。

 ブシが着替えを持ってきていないことがことの始まりだ。この服1つで十分じゃ。そう言っていたが、まさか1ヶ月間、一度も着替えをしないわけにはいかない。

 リュックの中を確認したわけではないが、ブシの背負えるような小さなリュックに入るものなんてたかが知れている。

 どうしようか考えあぐねている時、マユが喜んで手を上げた。私がブシコの着替えを買ってくるよ。
 マユにも少しは役に立って貰おうと任せることにした。