「やった!! 私、ブシコと寝る」

 マユが誰より喜んだ。

 今までにないくらいにリビングは賑やかだ。

 お茶の用意をしながら、新しい家族の形にボクは目を細めた。

 ボクと健吾の2人だけだった家族が、大きくなっていく。

 目を細めてそんな光景を見つめていたが、家族の中心にいる華の行く末が気になった。