「こんてところにいつまでもいないで、さぁ、上がって上がって」

 家人でもないのに、どうしてかマユが晶子と華にそう勧める。

「お邪魔します」

 晶子も華も、苦笑して家に上がった。まぁ、マユがこの家にいることは、別に珍しくも何ともない。マユと1ヶ月ほど過ごした華はともかく、晶子はどう見ているのだろう。

 今日、晶子と華がボクの家を訪れたのは、これから新しい家族を始めようかと、そんな話が出たからだ。いうなれば第一回星川家及び田母神家懇親会。