確かにボクはマユを放し飼いにする自信はない。自由奔放過ぎるマユは、まるで糸の切れた凧のように、風向きによってどこへ飛んでいくのかも、またどこまで飛んでいくのかも想像ができない。だからしっかりと手綱は引いておかないととは思っていたが、まさかマユに先読みされていたとは。
「じゃあ束縛する女は?」
苦し紛れに問い返す。
「束縛する女は魔性の女」
「魔性の女?」
「そう。言っとくけど魔性の女は女の立派なステータスだからね」
何とも勝手な発想だ。束縛する男はダメでも、束縛する女は美学だとでも言うのか。
「じゃあ束縛する女は?」
苦し紛れに問い返す。
「束縛する女は魔性の女」
「魔性の女?」
「そう。言っとくけど魔性の女は女の立派なステータスだからね」
何とも勝手な発想だ。束縛する男はダメでも、束縛する女は美学だとでも言うのか。