コンビニから片道15分。季節を考えれば、もう外側が溶け始めている頃だ。かき氷がただの甘い水になり下がる前にどうにかしたい。一刻も早くかき氷が食べたいなんて贅沢は言わないから、せめて冷凍庫にしまわせて欲しい。

 しかし家の前には武士がいる。これをどうにかしなければ家に入ることは叶わない。

「外になんて出なきゃよかった……」