「……よくも毎日毎日同じような朝ご飯作れるよね? たまにはスクランブルエッグとコーヒーとトーストの朝ご飯が食べたい」
「駄々こねないの」

 嫌だ、食べたい食べたい食べたい。マユが盛大に駄々をこねる。

 もちろん毎日が全く同じメニューなわけではない。カテゴリーが和食だということに対してマユは文句を言っているだけなのだ。

「だったら家に戻れば?」