叫びながら体をよじるがムダだ。抵抗を止めさせようとしているのか、より一層締め付けられ、しまいには絶叫しか口から出て来なくなっていた。

 反撃もできない自分に泣きそうににる。

 何て非力なんだ。マユに怪我をさせてしまった。挙げ句にブシさえ守ってやれない。情けない。本当に情けない。

 そのまましばらく床に這いつくばっていたように思う。