ボクが買い出しで家を開けていたのは、1時間半ほど。マユとブシはしばらく2人でテレビを見ていたのだから、ブシがいなくなってからはせいぜい1時間といったところか。
ブシに行く宛があるとは思えない。元々あるのならば、ボクの家になんて上がり込んでなんていないだろう。
ならば、また近所をウロウロしているかもしれない。
「ブシコを探そう」
ボクが口にしようとした言葉をマユがいち早く口にした。
ボクはうなずく。いくらブシが嘘をついていようと、頑なにその正体を明かさないようにしていようと、見捨てていいはずがない。
「マユは近くのブシが行きそうなところを探して。ボクは自転車で少し遠くを回るから」
「分かった」
ブシに行く宛があるとは思えない。元々あるのならば、ボクの家になんて上がり込んでなんていないだろう。
ならば、また近所をウロウロしているかもしれない。
「ブシコを探そう」
ボクが口にしようとした言葉をマユがいち早く口にした。
ボクはうなずく。いくらブシが嘘をついていようと、頑なにその正体を明かさないようにしていようと、見捨てていいはずがない。
「マユは近くのブシが行きそうなところを探して。ボクは自転車で少し遠くを回るから」
「分かった」