ボクがマユに問うた時、ブシは驚愕し、うろたえ、震えていた。それなのにボクはブシを思いやる気持ちよりも、ブシを責める感情を優先した。
ボクは怯えていたのだ。犯人に、ブシの隠された事実に、そして何よりマユを守り切れなかったボク自身の弱さに。
ブシがいなくなって、ようやく大きな失態に気づいた。反省。後悔。そんな生半可なものじゃない。言葉にするとしたら――自分自身に対する失望だ。
「マユ!! ブシがいない!!」
リビングに戻り、ボクはそう声を上げた。
ボクは怯えていたのだ。犯人に、ブシの隠された事実に、そして何よりマユを守り切れなかったボク自身の弱さに。
ブシがいなくなって、ようやく大きな失態に気づいた。反省。後悔。そんな生半可なものじゃない。言葉にするとしたら――自分自身に対する失望だ。
「マユ!! ブシがいない!!」
リビングに戻り、ボクはそう声を上げた。