「ユイは多分、寝ぼけてるんだよ。何も気にすることないからね?」

 マユの言葉にブシは顔を伏せ、何も反応がない。

「それよりさぁ、お腹空いたぁ。朝ごはん作ってよ。オムライスが食べたい。今日こそは味噌汁じゃなくてオムライス!!」

 追い立てられるようにボクは立ち上がり、キッチンに立った。

 早く早くと尚も急かされ、冷蔵庫を開け、卵を取り出した。