詳しく調べたわけじゃないが、この音信不通の時期とマユが彼氏のいる時期とは符合するんじゃないかとボクは勘ぐっている。確信が持てないのは、聞いてもはぐらかされるからだ。え? そんなに会ってなかったっけ? 気にせいじゃね?

 明らかにその話題を避けている節があるから、ボクはそれ以上深く突っ込むことができないでいる。

「どうって、何が?」

「何って怪我の状態」

「縫う必要はないって。血も止まりかけてたし。消毒して、塗り薬塗って、ガーゼ貼られて帰ってきただけ」

 思ったより呆気なかったよ。