男の脛《スネ》に向けて、全力で警棒を一閃したのだ。弁慶の泣き所。人が人である以上、絶対に鍛えることのできない場所でもある。
予想以上の衝撃で手が痺れた。同時に雄叫びが頭上から降ってくる。男が発したものだ。手の痺れに歯を食いしばる。でも、男のダメージはこの比ではないばすだ。
男は脛を押さえて床の上で七転八倒している。ざまあみろなんて思わなかった。思う余裕もない。ただ一刻も早く、この場を立ち去りたい、マユとブシの安全を確保したい。それだけだ。
予想以上の衝撃で手が痺れた。同時に雄叫びが頭上から降ってくる。男が発したものだ。手の痺れに歯を食いしばる。でも、男のダメージはこの比ではないばすだ。
男は脛を押さえて床の上で七転八倒している。ざまあみろなんて思わなかった。思う余裕もない。ただ一刻も早く、この場を立ち去りたい、マユとブシの安全を確保したい。それだけだ。