フライドポテトを食べ終わったマユは、よほど手持ち無沙汰だったのか、ポテトの入っていた紙製の容器で折り紙を始めた。どうやら紙飛行機を作ろうとしているようだが、正方形のではない上に分厚い場所もあって、なかなかに悪戦苦闘している。

 マユが眉根を寄せる様はなかなかに萌える。゛超゛がつくポジティブシンキングの持ち主のマユが困惑する顔は、いつも一緒にいるボクでさえなかなかに貴重なのだ。

 紙飛行機を折るのにマユが集中していることをいいことに、しばしマユを眺めていた。メイクを施したマユはやはり綺麗だ。とても寝起きでは死んだフナのような目をしている女子とは思えない。