「もの凄く可愛いお子さんですね?」
「ありがとうございます。姪っ子なんです」

 子供というにはボクやマユでは年齢的に不自然だ。姪っ子と言っておけば、夏休みの子守を頼まれたのだろうと勝手に解釈してくれる。実際、不審がる保護者は一人としていなかった。

 ボクはアイスカフェラテを飲みながら、園内マップを広げていた。

 乗っておきたいアトラクションは乗り尽くした感がある。ブシやマユがアトラクションに対して満腹なようであれば、入園ゲート前のショップでお土産を買うのも悪くない。