「ご飯選んでおいで」

 ボクはマユとブシに声をかける。先程までお土産とうるさかったマユの目が昼ご飯を前にランランと輝いていた。どれだけ食い意地が張っているのだろう。

「ブシコ、行くよ」

 マユがブシの手を取る。

「じゃが……」

 ブシがボクを見た。ボクを残していっていいのだろうかと考えあぐねているのだ。こういうところでもブシは気配りができる。精神年齢は一体何歳なんだろう。感心しかしない。