どうしてかお土産にこだわるマユとそんなくだらないやり取りをしていると、早めに食事を済ませた家族づれが偶然にも席を立ち、3席分、場所を確保することができた。

「ラッキー」

 我先にとマユは席に座り、ブシが控え目にそれに続く。やはりマユが一番お子ちゃまなんだなと半ば呆れ、ボクは最後に席に着いた。

 レストランの一番奥には、一直線に伸びるカウンター。軽食・ドリンク、パスタ・麺類、カレーライス、ハンバーグ・グリル、定食。混雑を緩和するためだろう。種類ごとに窓口が分けられている。