のぼりに"各種定食あります"の文字。ボクには後光が指しているようにも見えた。

 ボクはそそくさと中に入った。

 ドーム型の建物は、広々としていた。とにかく天井が高くて開放感がある。その大部分にはイスとテーブルが並べられてはいるものの、丁度正午を過ぎたばかりということもあり、レストランは当然ながら混雑していた。

「席一杯だし、やっぱりお土産買いに行こう。あとで来ればきっと席も空いてるよ」
「買い物は最後」