「わぁ、ビックリした」

 まずリビングに入ってきたのは、マユだ。

「どうしたの?」
 そうこうしているうちにブシも顔を出す。

「いきなり車が横付けしてきたかと思ったら中の男が声かけてきたの」

 興奮気味なのか少し顔を赤らめているマユに対して、ブシは蒼い顔をしていた。