その結果がこの有様だ。リビングは散らかし放題。掃除機をかけるどころか進んで片付ける気配も感じられない。
 
 リビングはクーラーが効いていて快適だから、炎天下の外に出るはずもなく、常にマユとブシに占拠されている状態で、掃除をする機会さえ逸しているのが現状だ。

「はい、洗濯物畳んでおいたから、各々で片付けてね」

 少し険のある物言いになってしまったが、マユもブシも気にした様子はない。はい、とも、ほい、とも取れる生返事が二つあったきり。