今はマユが横たわり、雑誌を片手にボリボリとあられを食べていた。個別包装になっているあられだ。一つ食べるごとに当然だがゴミが出る。

 ゴミ箱は部屋の隅にあり、寝転がっているマユが手を伸ばした程度では届かない。

 まとめて捨てる気なのかどうかは定かではないが、ローテーブルの天板の上に、破られたあられの包装袋が堆積していた。いや、既に飽和状態にあり、一つ二つ、袋が床に落ちているのがボクの視界にも入っている。