優しげだった亞鐘(あべる)の表情(かお)が一変する。
「親友はね、つまらない事に」気づいちゃいけないのと真摯な怖い(かお)で頬を触られた。

「亞鐘(あべる)」もうよそうと、珈音(かいん)が降参した表情(かお)を見せる。

勝ち誇った彼女の表情(かお)を見て、アルと名付けられた私はマジで図星なんだと気づく。

そう双子達が私を親友にする、ゲームをやっていたのだと。

で、いつも亞鐘(あべる)が、勝つのだ。そんな気がした。