それから毎日が流れる砂の様に過ぎていった。

私は用もないのに御屋敷に日参する。すると亞鐘(あべる)が私に話しかける。嬉しそうな表情(かお)をする亞鐘(あべる)に、食いかかってくるかの様な殺気を殺し、珈音(かいん)も会話に参加する。

そして私の学校の報告大会は、毎日続いた。

日をおくにつれ珈音(かいん)の表情(かお)も柔らかくなってきた。私は以前ほど、どきどきしなくなったモノの二人の段々、心を許してくれる様を見るに至り、二人が私の自慢の二人になっていった。