俺はユウキのことが好きだ。ずっと側にいてほしいよ。死ぬまでずっとだ。いいよな?
 なによ、それ・・・・ まるでプロポーズじゃない・・・・ そう言いながらユウキは、涙をこぼした。俺はそっと近づき、そう思ってもらって構わない。そう耳元で呟きながら抱きしめた。
 練習が終わるまで待ち、ユウキと一緒に横浜に帰った。予定とは違うが、ラーメン屋に連れて行った。お腹が空いたとユウキが言ったからだ。
 美味しいねと言い、ユウキはラーメンと丼を一人前ずつ食べきったよ。幸せそうに食事をするユウキを見ていると、俺も幸せになるんだなと気がついた。
 明日は見に行けないけど、応援してるよ。俺がそう言った。
 ありがとう。試合が終わったら、そのまま見に行くよ。間に合うよね、きっと。
 会場についたらさ、受付に声をかければ伝わるように言っておくよ。もしも無理ならナオミに頼んでおくからさ。
 うん、分かったよ。タケシ君ってさ、なんか高校生になってから変わったよね。すっごく格好よくなったよ。見た目とかじゃなくて、なんだが小説家みたい。
 どういう意味だ? 見た目が格好いいのは承知しているが、小説家みたいとは言われたことがない。自分で感じたことすらないよ。
 うーん・・・・ 言葉が変わったのかな? 喋ってる言葉が、たまにだけど詩を読んでいるように聞こえるの。とても心地のいい詩をね。
 俺は詩なんて書かないよ。まぁ、たった一曲だけ書いてはいるんだけどな。
 本当に? どんな歌なの? 聞いてみたいな。
 明日披露する予定だよ。俺が詩を書いたってことにはなっているけれど、現実はちょっと違うんだよな。みんなの言葉を拾い集め、繋げただけだ。ポップンロール。それがタイトルだよ。
 バンド名をタイトルにしたんだ。なんかタケシ君ぽいかも。
 そうか? まぁ、明日はその曲で始めるつもりだよ。
 俺はユウキを家まで送り届けた。別れ際、そっと抱き寄せ、おでこにキスをした。明日はきっと、いい日になるよ。

 俺たちポップンロール
 弾けて飛ぶのさ
 甘くてとろける
 ポップなロックンロール

 楽しいことしたいだけ
 やりたいことを探せばいいんだ
 楽しいことしたいだけ
 自分の気持ちを曝け出すんだ

 つまらない大人に興味はないんだ
 楽しむための言い訳なんて
 俺には少しも必要ないんだ
 楽しいと感じる日々を
 重ねて生きていけばいいだけだから