この学園の生徒は、その豊かな才能のせいか、いろんなコンテストに誰かしら出場している。

勿論、メダルを取ってくるように、教育しているわけだから、当然のようにそれを持ってくるわけで。

一々、それをみんなで、褒め称えようという行事があるのだ。


「祐輔、早く行こう。」

「いや、いい。」

「そう……じゃあ、私たち行くね。」

「はいはい。」

あまりにも多くのメダルを貰ってくるので、行事は自由参加だった。

だが僕は、一度もその表彰式には、出たことがなかった。

メダルを自慢するヤツラ。

それを見て、拍手をする生徒。

次は自分の番だと思うと、頑張ろうと言う気持ちも、わいてくるとでも、思ってるんだろうか。


そんな事を考えているうちに、僕は美術室の前にさしかかった。

偶然ドアが開いていて、美術室の中を覗いたけれど、誰もいなかった。

「なんだ、つまんねえの。」