Chapter128






Chapter128







年の瀬でもう一個いこか。



年の瀬、といえば年賀状や。




元旦に着いてて欲しいからうちは毎年早めに出す。




年賀状やなくても、ちらほら得意先から年末の挨拶のハガキが届いとった。





個人なら遅れてもなんら問題ないし、気にせーへんけど。




会社やったらやっぱ気にするやんな。



受けとる方はともかく、出す方がな。

やから、鶏虎さんからゆわれた時はびっくりしたわ。



「これ買ってきたから、会計ソフトから住所入れて。出来るやろ?」



ん?


買ってきた?

入れて?

出来るやろ?





去年までは、パソコンが出来る人に押し付けてたみたいやけど、無理になったらしい。



んで、うち。



いやいや、あんたがやることやろ!





…………まぁ、百歩譲ってするとしよう。

してやろう!(投げやり




が、しかし!



ゆわれた日にち、いつやと思う?

正解は…………………、








12月27日!!(当たった人おるんやろか?





出荷も追い込みの状況で、元旦に届く日にちも越えてて、うちの他の業務も手伝わんと。





理解不能やわ。




しかも買ってきたってゆうても、最低限の機能しか使えなく、来年は使えんもん。




はっきし言って無駄金やろ。



個人やったらともかく、会社なんて毎年使うんに。




理解不能やわ。(2回目

プリンターは遅いからゆうて鶏虎さんは会社の大型コピー機で印刷を要求。



印刷出来たんはええねんけど、ハガキ送り出すローラー?がなんや不調で、前の文字がたまに付いてきよった。



やから、遅おても使い慣れとるプリンターにしましょう。って鶏虎さんにゆうたんや。




でも、



「いけるいける(笑)」



で、500枚近く印刷。




けど、社長にダメ出しくらってやり直したみたいや。





まっ、そーなるわな(呆





理解不能やわ。(3回目(笑)

Chapter129






Chapter129







年の瀬、12月30日。


この日はみんなで大掃除!



ってゆうてたんやけどな………





会長と綾牝さんはもうお休み。



社長は急に入れた出張。




角橋さんはなんやリース先を回っとって朝から不在。




鶏虎さんは保育園が11時までやからゆーてすぐ帰宅。




結果、鄲鼈さんは通常仕事。


襷苳さん達は、うちの分からんとこ片付けとったから、ほぼ年内の仕事は終わらせたうちは、早々に手伝った。





なんなんこれ。



大掃除ってゆうたん社長や。



出張は年始でも構わないねんけど、せっかくやし年内にやて。



計画性無さすぎ。




鶏虎さんも分かってたやろうに、なんでゆわんねんやろ?




ゆうたん当日やで?

襷苳さん達はお昼で帰ったさかいに、うちも帰ろうとした。



ほしたら鄲鼈さんが



「もう帰るん?年末やのに早いなぁ。」



いや、元々大掃除で昼過ぎには終わる予定やし。



うちの分かるもんは昨日までに片付けとるし。



日々きっちりしとるから後は年始にならな出来ひんことばっかりやし。




今やることは全くの皆無。





あんたとは、この会社連中とは違うねんで。



うちが普通、ちゅーかうちより出来とるんがデキル社会人やろな。




って思わず口に出そうやったけど飲み込んで、さっさと帰った。




いつも押し付けられとるんやからな。




無駄な残業はせーへんに限る。

Chapter130






Chapter130







襷苳さんがまた、やらかしよったで!!



12月初め、襷苳さんがどっからか仕事を頼まれたらしく引き受けたんやて。


それが…………


幟 三千枚っっ!!!!!



生地と付属と入れる段ボールは支給



縫製



付属を付ける



幟自体にシールを貼る



畳む



畳んだ幟を幟用ロープと説明書と一緒に袋へ入れる



5枚一くくり



段ボールに詰め、梱包




上記が一連の流れや。



納期は1月のお正月明けた最初の週の金曜日。



注文もろたん12月初めやし、計画的にやったら出来るやろう……………



と、思ったんがやっぱり間違いやったわ………

納期である金曜日当日。



内職さんが縫製した幟を

襷苳さんが付属付け、

妻傳さんが畳みとシール、

謖蚫さんが袋入れとくくって段ボールへ



を午前中しとってんけど、


付属付けに手間取っとる襷苳さんをみかねた角橋さんが最初の犠牲者(笑)



つか、角橋さんと襷苳さんの会話がありえへんっ!



「付属付けたるわ。今日いける?」


「みんなに手伝ってもらうようにしとるから(笑)」



はぁ?(怒)




と、思っとると、母親を助けたいんか次は番濡雌さんが(笑)





んで、うち(苦笑)



しゃーないやん!


大丈夫ゆうたから引き取りに来られるのに、間に合わんとか会社の信用がた落ちやんかっ!

引き取り1時間前。




時計見た番濡雌さんが、杤吐さんと鶏虎さんにも手伝いを要求。



んで、お客さんとこ納品に行っとった鄲鼈さんも巻き込まれる(笑)



3時に呑気にお茶タイムなんかしとるからや(呆





結果………………、



襷苳さん→付属付ける為の穴明け


角橋さん→付属付け


杤吐さん→シール貼り


妻傳さん→畳み


うち、番濡雌さん、鶏虎さん、謖蚫さん→袋入れとくくり


鄲鼈さん→段ボール詰め




総出!!!(苦笑+呆





因みに、社長は出張中。


肝心な時におらん社長やなぁっ!

引き取り時間に間に合ったかとゆうと………………、




間に合わんかった!!!(最悪




1時間後、出直してきてもろた…………



ほんま申し訳ないっっ!!!!



まぁ、内心分からんけど、笑顔で帰って行かはったからまあ良しとしよう。





ほんで、納品出来たまでは良かった。




ただ!!


ただ、や!




時間に追われて机の上めちゃくちゃや!


それを片付けんと帰りよったっっ!!





はあ……………………。




うちが片付けんと

ほんまいつかゴミ屋敷になるで………

んで次の日。




うち以外のみんながゆうたこと……………



「やっぱ仕事はチームワークやな!」






チームワークの意味、


間違えとるわぁぁああっ!!!

Chapter131






Chapter131







Chapter112でゆうた得意先のこと話しとる社長と角橋さんの会話、聞こえてきてんやんか。(うちの席、角橋さんの隣やから)




角橋さんと連絡取っとる人はちゃうねんけど、経営者が芸能人やった!!!!



社長がテレビでゆうとるの見たんやて。



うちは経営のこととか分からんし、今更テレビとか芸能人とかは驚かんけど…………





芸能人経営って大丈夫なんやろか?



結構失敗多いからなぁ(心配

Chapter132






Chapter132







社長がまたいらんことを押し付けてきよった!



仕事やないねんけどな。





仕事しとる最中に本渡されてん。



で、



「これ読んどき。為になるから。読んだら鄲鼈ちゃんに渡しといて。」



意味分からんかったけど、大人しく頷いといた。




んで、本のタイトルは…………




図で簡単解説!
出来る人は読んでいる!
100人中99人が出来ていない仕事のコツ






パラ読みしたけど。




挨拶、

報連相、

WordやExcelにて年号の表示の順番をどうしたら見易いか、

相手のことを良く知れば職場が円滑になる、


等々…………

うちにとっては当たり前のことばっか。



高校で習うようなことばっか。



これが為になるって…………





高校受験生に読ませれば、そりゃ為になるやろうな。





つか社会人でこんな本読んどる奴おるんかいな。



因みに、うちの持論でゆうと。


書いとる人には申し訳ないけど、こんな本読んどる社会人に限って出来とらん。




自己啓発本とかな。






ああ。


本渡してきた時の社長の顔といったら…………




俺はこんな本読んどるんやで。偉いやろ。




みたいな(笑)




幼稚園児か(笑)

Chapter133






Chapter133







ウイルス対策ソフトやねんけどな(Chapter127参照)



月曜日、ちゃんと電話したで。



ほしたら、Faxでいけるんやて。



申込書Faxしてもろて、記入してRfaxすれば申込み出来んねんて。



ただ、年の瀬やし今日中にいけるかは分からんらしい。


まあ、こんな時期にする奴他におらんやろうしな。


担当者さんほんま申し訳ないっ!




んで、今日は掃除だけやさかいに帰るまでにFaxけーへんかったから、出張しとる社長にその旨メールして帰ってん。



販売元の担当者曰く、年明け営業日は蜀仙の1日後。



蜀仙の仕事初めは、12月の末の締めせなあかんから丁度良かったわ。(締めうち1人やしな。年末溜まるもんあるけど、いつも通り通常の出荷も有りやで(泣))

で、年始。


仕事初め。





Faxきとらんかった。


まあ、月曜日中にとはゆうとらんかったしな。

と思いつつ翌日。




「Faxけーへんやん!電話して。」



社長、ご立腹。(笑)



仕方がないから電話したら、年末にFax送っとると。




年末に会社におったんは社長。



ちゅーことは、Fax紛失の原因は社長!



「は?そんなん知らんし。はよ送れゆうて。」



責任転嫁の上に自己中!!!




うちが謝って、再度送ってもろた。




担当者曰く、60日前・30日前・14日前に更新確認メール送っとるって。



「メアド変えたから知るわけないやん!」



メアド変えたなら、変更しろよ!


メアド変えたら一番にすることやちゅーねん!

送ってもろたFaxに署名と会社印押してRfax。



料金が発生するにも関わらず、チラミでうちに寄越して、



「書いといて。」



はぁ?やで、ほんまに。



内容読んどらん。



見積書やけど、発注も兼ねとるんに。




仕方がないから書いてRfax。



したら、



「まだ?」(5分後)



まだやろっ!



5分で手続き出来るわけないやんっ!




更に5分後また聞きよって電話かけろゆうから、かけたら、




今メーカーに発注しとるとこ。


新規でなく更新やから、手続き済んだらメーカーからパソコンの回線通して自動で更新。


こっちですることはないが、手続きに2週間はかかる。

「はあ?2週間?!かかりすぎや!その間の防御どうする気やねん!」



社長、ご立腹。(笑)2回目



つか、その間の防御って(笑)



散々ほったらかしといて?



うちに丸投げ押し付けといて?



つか文句あるなら自分が電話せーよっ!



と、言いたいん我慢して電話。




けど、やっぱり期限切れとるさかいに、防御は無理。


期限切れる前に手続きを。


って、担当者呆れ声。



うちもほんまそう思う。



「はあ?無理なん?どんくさいなぁ。待ってられんわ。探して。ネットで検索すりゃなんかあるやろ。」



社長、ご立腹。(笑)3回目




つか、ネットで検索?

なんかあるやろ?




んな適当ならせんでよろしい!

んで、優しいうちは(誰もゆうてくれへんから自分でゆうしかない)、探したで。



ダウンロードだけで出来るソフト。



うちは良く読んでから決めるタイプやねんけど、社長は



「ああ、それでええやん。」



軽っ!



んで、手続き1時間もかからんと出来た(流石メーカーでないネット)



大企業やと、親機で一括なんかなぁ?

それともメーカーの技術者にお任せなんか知らんけど、自分のパソコンぐらい自分でするやんか。


やり方聞いてな。




けど蜀仙は当たり前のように、ダウンロードすんのはうち。(疲




うちがバタバタしとる間に、担当者の会社の人(担当者とは別の人)がうちがRfaxした注文書を帰しに来てくれた。



わざわざ…………(有難い




多分、面倒な会社やと思われたんやろな。


注文書返さな、後からいちゃもん付けられる思たんやろな。




うちがそう感じんねん。


きっと相手もそう思っとるわ。

とりあえず、初めてのソフトやから自分のから。



ダウンロードはまあまあ素早く出来たんやけど、スキャンが長い長い!


40分はゆうに越えとった。


まぁ、ダウンロードしたら最初にしてくれって注意書あったしせなあかんやつやけどな。




んで、自分の終わったら、社長と角橋さんと鄲鼈さんと鶏虎さんのパソコンにダウンロードとスキャン。


海外におる蜷縄さんには手順とURLとパスワードをメール。



ダウンロードは再起動せなあかんから、必然的にお昼休憩時間。



しかも、4台分せなあかんから、あっちこっち行ったり来たり。




この一連の作業に数時間。



その間に色んなこと出来たちゅーねんっ!!!!



無駄な時間やわ!



何回も電話したり、他人のパソコンのことしたり。


うちの貴重な時間っ!!!



うちの仕事溜まる一方やわ!!!

んで、全てが終わった後の社長の一言。



「こんな簡単に済むなら最初からこれにしたらよかったな。年末ヒヤヒヤドキドキしとったんアホらしいわ。」



……………………。



アホらしいんは、こっちのセリフやっ!




あんたは何もしとらんやろうがっ!



ヒヤヒヤドキドキも自業自得や!




ああ…………。


あんたちゅー人は、なんと哀れな人物なんやろうか(呆

Chapter134






Chapter134







会社の電話、なんや知らんけどプチプチ……ノイズが入るようになってん。


相手には聞こえとらんみたいやけど、こっちは聞き取り辛いから社長にゆうたら、



「そうか。」



鶏虎さんにもゆうたら、



「そうなんや~」





終了~~~~~~(笑



備品の設備もちゃんと整えられへんのかいっ!(怒

Chapter135






Chapter135







うち鼻炎持ちなんやけど、会社の環境があれやからよう体調崩すねん。(特に季節の変わり目とかな)



んで、グスグスいってたんがついに風邪に移行して熱が出てもーた。(平熱のプラス2度も……)


移すとあかんし、まあ熱で仕事ならんし、職場環境のせいで悪化すんのも嫌やから、しゃーない有給使って休んだ。




そんな休んだ日の前日。



朝から鼻水ズルズルで、微妙に寒気もしとったからヤバいなー帰り病院行かなあかんなーって思いながら仕事しとった。



で、こんな見た目にも分かる程の悪い体調でも残業………



で、やっと帰れる、病院行ける思おたら鶏虎さんが



「今電話かかってきて、この得意先のこの日付の売上、来月締日に回して、やって。切り直して郵送しといて。あ、別に明日でええから。」



はぁ?(怒)



切り直して、郵送!?


しかも、付け足したように明日でええって?!




あんた切り直しても郵送も出来るやろ!



そんな程度ぐらい自分でしなさいっ!



そんでなくても、あんたの仕事押し付けられとるんに!




他人のことほんま気遣われへんやっちゃなぁ…

Chapter136






Chapter136







社長は出張、

鶏虎さんは子供の歯医者に付いていくからと帰る、

鶏虎さんは発注無いからと帰る、

角橋さんと鄲鼈さんは出かける、


ゆうて皆おらんようになるからな、運送屋に集荷早めに来てもらうように電話したんや。(その運送屋の定期集荷時間うちの定時の2時間後やからな。うち一人になる時は電話すんねん。)




綾牝さんにも鶏虎さんにも角橋さんにも鄲鼈さんにも襷苳さんにも、


出荷せなあかん荷物もう無いかって聞いてからやで。(まあ常識やろうけど)




んで、来てもらった時運ちゃんが


「今日は以上ですか?もう無いですよね?夜はけーへんくても大丈夫ですか?」



と、一応確認してもろうたけど、聞いたし無いなって答えようとしたら鄲鼈さんは………、



「あ~~~」



何か置いてあるんか床見ながら唸った。



それ聞いた運ちゃんが



「また荷物あったら電話もらえますか?」



って気を利かせてくれたっ!(嬉

…………って!



もう出荷せなあかん荷物無いって返事したやんけっ!



運ちゃんの言葉に感動しつつの心の声(笑)




んで、梱包して準備出来たんか鄲鼈さんが、



「榊さん、運送屋に電話して。」



はっ?



うちが?

何故にうちが?



鄲鼈さんも自分でせーへんわ~



結局したで。


ええねん、ええねん。



うちが辞めた後困ればええねん。

Chapter137






Chapter137







突然やけど、悲報や。


Chapter119でゆうた会社Sな、あの商品以外にもう1つ納めとる商品があんねん。



その商品(Vとするわな)は、国内生産ちゅーか蜀仙の内職さん仕上げ。



今までは内職さん管轄しとった襷苳さんから綾牝さん経由で、うちには商品自体は関係なかった。




しかぁーしっ!!



何故か最近になって例の如く、グチグチ言いだしよった!



Vが無くなってきたらもちろん発注せなあかんから、



会長が生地手配して、綾牝さんから襷苳さんへサイズがあるさかいに割合のお願いして、付属足りなかったら襷苳さんが綾牝さんにゆうて発注してもらい、生地届いたらうちが襷苳さんにゆうて裁断屋へ、裁断屋から内職さんへ襷苳さんが振り分けて、袋詰めし終わったVを襷苳さんが綾牝さんに。




が一連の流れや。


今までの、なっ!(怒

これからは、



生地手配、うち

サイズの割合、会長

付属手配、うち

裁断屋から内職さんへ、襷苳さん

在庫管理(初)、うち

Vの要尺管理(初)、うち

裁断数と納品数の管理(初)、うち

袋詰めし終わったんを伝票と照らし合わせ(初)、うち

納期調整、うち





なんなんこれ?(怒笑)



うちの負担ばっかやん!


会長と綾牝さんが楽したいだけやん!




(初)は今までやっとらんねんねんで!



やのに、うちにせーゆーんかいなっ!




しかもな、これゆうてきた理由が、今在庫が足らなくて納品出来ひんかったから、やて。




自業自得やないかいっ!




管理しろゆうてきた日に、会長が恩着せがましく今回はこっちで生地手配したからってゆうてきたしな。



なんなん?!


この程度の管理も出来ひんくせに、上から目線っ!

んで、生地手配したんはええけど、付属足らんでうちが発注してんけど鶏虎さんが数えたVの在庫数ちゃうし。(売上すると引かれる仕組みやけど、マイナスになるちゅうかんじ)



滅茶苦茶。




その間にも、得意先から発注くんねんけど、在庫無いから出されへん。



Vだけで出すと運賃で赤字なるから、はよしろって会長と綾牝さんが煩いのなんの。




赤字やったら値上げの交渉したらええし、そもそも最初に見栄張ったんとちゃうんか。



在庫無いくせに、丸投げしたんはあんたらや。



あんたらの無計画さなんてうちには関係ない!




得意先には悪いけど、これはうちにはどーしようもないねん。



見栄っ張りで無計画なこいつらを恨んでな。



付き合ってられへんわ。

ほんで、専用伝票の件やけどな、綾牝さんが会長と夫婦なんが良く分かった。


専用伝票はな、複写になっとって蜀仙の請求書と一緒に送るんがある。


①蜀仙控え
②納品書
③請求書
④受領書



んでも、綾牝さんは………



無くすわ、単価間違うわ、合計金額抜けとるわ、納品書入れ忘れるわ、発注書と専用伝票の記載されとる数量が違うわ、


これでも最悪やねんけど、もっと最悪になった。



①は控えやから蜀仙にファイリングする分やねん。これ見てうちが売上。


②③④は商品と一緒に送って、③④が郵送で帰ってくる。


そして③を請求書と一緒に送る。


④は普通は受領書やから得意先の印あるしでファイリングなんやろうけど、蜀仙は捨てる。

忘れず請求書と送る為に引き出しに入れとるんやけど、そこに綾牝さんが①も入れてしまいよる。



うちに直接渡せゆうてんのに、入れよる。




売上しとるんやったらまだええけど、なんや知らんけど売上しとらん①を入れるから始末が悪い。



あんたが専用伝票無い無い騒ぐからうちが管理する羽目になっとるんや!



うちの言うことを聞かんかいっ!



うちがこまめに引き出しチェックしてファイリングしとるから気付くものの、蜀仙の他の人やったら放置で絶対気付かんくて売上出来てへんわっ!




しかも、専用伝票のナンバーが続きなはずが、5枚分ごっそり無くて、会計ソフト見ても売上無いしで綾牝さんに聞いたら



「無い?そっちには無いの?探した?」



いや、散々探してゆうとんねんけど。



つか、うちがきっちり管理しとるファイルかあんたが適当に入れる引き出しにしか無いんやけど?



溜まるの嫌いやから、うちはすぐに売上して会長と綾牝さんに戻すし。

結局、会長が持っとったって、未売の専用伝票を綾牝さんが持ってきた。



迷惑かけたって謝罪も労いも無しに。


自分達が悪い時は何も言わずにスルーや。



悪い自覚があって、けど謝りとーないからやでな。




ごめんなさいも出来ひんねんな。



幼稚園児………いや、言葉を理解出来る幼児以下やわ。

Chapter138






Chapter138







謖蚫さんって、意外に基本的なことが分かっとらんみたいや。



家庭用のアイロンで商品の皺を伸ばしとったらしい。



がっ!



ふと見たらなんとアイロンの当てる部分(熱のあるとこ)を下にして台に置いとったっ!



うちが慌てて戻したから、少し台が焦げただけで済んだけど。




一歩間違えれば火事や。



危険極まりないのに、みんな



「次は気ぃ付けてな。」



そんで終わりかいっ!




一辺、火事とかで痛い目みな分からんのやろか。



いや、火事は近隣に多大な迷惑やから自損事故ぐらいか。



あ、そんでも公共の物破壊するからあかん!




どうしたら理解するんや、こいつらはっ!(怒)

Chapter139






Chapter139







またまた鶏虎さんの自己チュー発揮!



次の日に保育園の行事があった時の話。



「明日保育園の行事があんねん。そんで、まだ保育園やし甘えたやからぐずると思うねん。だから会社休むな。」



はぁ?


行事は仕方がないにしても、ぐずるから休む?!



甘えたはあんたやろ!



いつも子供を会社に連れ込んでるさかいに、そうすればええやん。



あるいは、綾牝さんにでも見ててもらえばええ。




世間の働いとる親はぐずる程度で会社は休まん。



ぐずるのをどうにかするんも親の務めやちゅうねん!

Chapter140






Chapter140







社長が海外へ行っとる時の角橋さんと鶏虎さん話。




「え~アプリ通じひんの?」



「この無料アプリはその国ではあかんらしい。監視対象で国からブロックされとるねんて。電話は出来るけど文章は無理や。やから、普通のメールやな。」



「ええ~そんなん見てるか見てへんか分かれへんやんな。不便やわ~」



「確かに不便やな。」






アプリに振り回されとるなぁ~(笑



うちは会社以外でそのアプリは使えへんから詳しくは知らんけど。




人類はこうやって、一部の人間が開発した機械によって侵食されていくんやろか。





やっぱ、使われずに使いこなす、自律出来る人間だけやな、ほんまに賢い人間はな。



目の前で繰り広げられた会話で、再認識したわ。

Chapter141






Chapter141







襷苳さんの旦那さんがまた体調崩して入院したらしい。



やから、襷苳さんと番濡雌さんは早退したり中抜けしたりしとる。(社長公認




けど、社長が言い出しよった。



「みんなで見舞い行こうか。」


「ほんまですか?」


「父ちゃんも喜ぶわ。」




いやいやいや!



みんなでって、なに?



うち旦那さんと会ったこと無いし、みんなでとかゾロゾロ大人数迷惑やろ!



つか、時間外まで社長達とおりたないし、仕事時間内やったら仕事したいし、




無意味な家族感出さんでええねん!


鬱陶しいわ!



お見舞い行くなら自主的に行くわっ!!

Chapter142






Chapter142







鶏虎さんが片付けへん、入力済みの仕入伝票を机に広げてファイリングしとったんや。



そしたら、



「〇〇の表(Excelで作成)出来た?」



「はい。△△(クラウド)に保存してありますから、いつでも見れますよ。」



「見して。」



「今ですか?ここで?」



「うん、そやで。」



いや、あんたんとこでも見れるようにって△△に保存してんけど。



伝票広げとるから、マウス動かされへんねんけど。



わざわざ、伝票を動かさなあかんねんけど。



つか、今見る必要はどこにもない。



社内用やからな。



己の仕事をしてもらっている上に、その仕事を邪魔してまで己の欲求を満たすというわけや!



うちもこんな図々しい人間やったら楽に生きられるんやろか………

Chapter143






Chapter143







生地な在庫管理しとるゆうたやろ?(Chapter116参照)



その在庫な生地の反数で管理しとってん。



角橋さんが、後何本や?何本や?ゆうからな。




んで、廃番が決まって、M社には加工料だけもろて生地はM社持ちゆうんが決定した。



やから、蜀仙に生地が有るエプロンの発注は、加工料の他に生地も売上なあかん。



やから、M社に反数報告するからゆうて反数数えたついでにメーター数も控えとってん。


売上する時はメーター数×売価やからうちの自己判断やけど、まあ売上もうちがせなあかんから自分の為やけど。(反物の置いとる向きによってはメーター数の記載見えへんから仕入数から概算で裁断屋持って行く時に再確認するけどな)




そしたら角橋さんが、



「反数は分かるけどメーター数は管理してないん?」

はぁ?



そんなん今まで一言も言っとらんやろ!




メーター数聞かれたことも一度もないし!




メーター数まで管理して欲しいなら入荷した時、裁断屋に持って行く時、メーター数ゆわんかいっ!




仕入伝票にはメーター数×原価やから反数は分からん。(全部きっちりしたメーターやないからな)




出し入れは角橋さんか襷苳さんが適当にしよる。(出すんはうちが発注書見て書いた伝票見てやけど、メーター数とかは気にせーへん)




これでどないして管理せーゆーんやっ!


大体、今まで蜀仙は何も管理してなかったやろ!



うちが全部しとるだけやちゅーねん!




ムカついたから、もう入荷せーへんし調べた反数とメーター数、両方会計ソフトの在庫管理に入力したった。



これで完璧やっ!

Chapter144






Chapter144







角橋さんでもう一個。



M社のエプロンってな、縫製が一ヶ所でしてんねん。


そこをYとするわな。



Yも昔ながらの工場みたいで、蜀仙とはうちが来る前からの付き合いみたいやけど、うちからみれば蜀仙と同じ。



適当。




エプロンに品質表示(洗濯の記載があるタグな)付けんねん。


M社専用のな。



生地別とポケットの有無で4種類あんねんけど、それを間違えよった!




生地は一度縫うと穴が開いて付け替えは不可。



これが3回ほど。



普通はYにマイナス伝票切るんやろうけど、蜀仙は気を付けてな。の一言で終わりや。(ほんま適当

それが年末にもあって、角橋さんが、



「品質表示は使う分だけ渡そ。数えるんは簡単やろ。面倒やったら、何センチが何枚ってすれば大体いけるやろ。」



数えるんは簡単?


入荷は500枚が一束。



面倒やったら?

大体?




適当過ぎるわっ!




うち、大体とか大嫌いやねん!




きっとそんな精神が相手にも伝わって、こんな問題が起きるんや…………





これもムカついたから、4種類うちにある数、全部数えて在庫管理した。



これで文句は言わせへんっ!

Chapter145






Chapter145







電話のノイズな(Chapter134参照)、日に日に酷なって、ついにはザーザーゆうようになってん(泣)



聞き取り辛いなんてもんやない!



ほぼ聞こえへん!



強風の日に一昔前の携帯で話とるみたいや。



やのに。



「携帯にしよか(笑)」



笑い事やないねん!(怒)




ほんで自分がかける時は子機使いよる。



「子機使えるわ。ほい。」



何故うちに渡す?!




うちやのーて後輩(厳密にはうちの後輩やないけど)であり営業である鄲鼈さんやろ(呆

因みに原因は、回線の問題らしい。



ただ、電話会社の回線が問題やない。



蜀仙内部の回線の問題やて。




はよ直さんかいっ!



お客さんに聞き直したりで迷惑かけとるねん!

Chapter146






Chapter146







蜀仙はブレーカーがよう落ちる。




夏は冷房、冬は暖房、もちろん付けるねんけど、蜀仙は密閉性も何もないから付けてもあんま効けへんねん。(泣)


やから、普通より使っとるのは明白や。



なのに、改善とか対策とか全くせーへん。



電気屋さんに見てもらったら、増やすなら工事やねんて。



面倒極まりないから、2つある内の1つがちょこっと余っとるから延長コードで様子見やて。




ブレーカー落ちる度に、パソコンもコピー機も電気ももちろん落ちるからその度に仕事が止まる(泣)

Chapter147






Chapter147







社長がな、またまたまた、や!



「鶏虎が家のことちゅーか子育てで大変やし、鄲鼈さんを営業にしたいから、榊さんは2人の仕事もして。」



とさらっとゆうた。



つまり、つまりや。


鶏虎さん→銀行行っての入金や支払と銀行担当者と会うだけ。


鄲鼈さん→お客さんとこ行くだけ。


うち→今の仕事+ほとんどしとるけど鶏虎さんの仕事(+子育てしたいから早く帰る)+鄲鼈さんの仕事全て





………………………。



言われた直後は理解出来んくて言葉でーへんくて、次に目が点になったわ。(呆




どれだけうちは他人の仕事をせなあかんねんやろ?


どれだけ押し付けたら気が済むんやろ?

確かに鄲鼈さんは元々営業で入っとんねん。



お客さんに提案とかする為にも、鄲鼈さんには鶏虎さんの仕事とか色々しとるねんけど。



それをうちがする理由がない!


してもええよ。


けどな、うちが今やっとる仕事を任せる後輩もおらんと、角橋さんみたいにフル人間もおらんと。



それに、鶏虎さんの家のことや子育てが大変とかみんな同じやろ。



鶏虎さんに子育てして欲しいんやったら、鶏虎さんの代わり入れて鶏虎さんに仕事させんかったらええ。



金かけるんは嫌、けど仕事はやれ。




うちのことは社長すら考えとらんねやな。

Chapter148






Chapter148







日記のな(Chapter113参照)、1ヶ月通しての質問にな



経営理念に関することが書いてあってん。



け・ど!



蜀仙に、経営理念なんてあるわけない(笑)



んで結局、1ヶ月間、質問のは無しやて。



無意味(笑)




ほんで、社長は



「他のとこでええのあったらゆうてな。」



他の企業のパクる気満々や!




しかも、去年考えるゆうてて年越して。



今年中には、やて。




考える気すらないわ~



ここまで己が無いとは思わんかったわ~

Chapter149






Chapter149







電話な(Chapter145参照)、回線ごと変えよったで。


Faxとおんなじ会社(Faxも何やかんやあったし大丈夫やろか…)



取り敢えず電話機交換やゆうて業者が来たんやけど……



社長と鶏虎さん→銀行


角橋さん→お客さんとこ


鄲鼈さん→民泊の準備


襷苳さん達→通常の仕事




つまりは、うち一人(苦笑)




業者の対応、電話、月末の金曜日で月曜日締めやからその作業、来客対応………



しかも大手の警備会社から3回も間違い電話(警備会社の登録間違い)





厄日かっ!



そのせいで出来る仕事も中断中断………



残業せーへんようにしとるんが、また水の泡や~(泣)

ほんで、短縮とか転送とか移行出来んかったらしい。



「やり方聞いといて。」



鶏虎さん、他人事~


うちは短縮なんて使こうとらんわ!



社長は、社長で、



「転送入っとらんやん!」



業者に説明書もろうたから、説明書渡したら、



「ここにあったから入れといて。」



残業してまで月末の締めに向けて必死で仕事しとるうちに向かって、説明書に付箋付けてポイや!





携帯や家庭用の電話機と何ら変わらん手順やゆーうんに。





入れたけど、これうちの仕事ちゅーか、仕事やなくて家政婦やんな。

入れたら入れたで、



「どうやるん?説明書に書いとるんやろ?説明して。」



「ボタン1つで簡単に出来ると思うんやけど。」



日本語でお話すら出来ないんか?




説明書を説明ってなに?


説明書に書いてあるんが全てや!


文章が理解出来ひんかったら、サポートセンターにでも電話したらええ。


うちはコールセンターの人間やないねん!



しかも、ボタン1つで出来る?



だったらあんたがしろ!



なんでうちがせなあかんねん!



あんたは赤ちゃんかっ!!!




つか、赤ちゃんの方が可愛いわっ!




家でもこんなんやろうな。



社長の子供の将来も最低なものになるな………



やっぱ親の背中ちゅーんは大切やで。