Chapter201






Chapter201







社長は自分のことを棚に上げとるちゅー自覚無いな。




夏、送風機に水入れよ思おて、ホースリール(鉄製?の重いやつ)からホース取ろうとしたら…………




取られへんっっつ!!!!




変な巻き取り方したみたいで、全く動かん!




社長が出社したからゆったら………



「硬った!ホースぐらいちゃんとなおしとかんとあかんよな!」




ホースぐらい????




自分の机、会社、身の回りの整理整頓しとらん奴に言われた無いわっ!!

Chapter202






Chapter202







ミシンの人また増えたで!



声の小っさい無表情の伏濁(フクダ)さん。




丸黒ぶち眼鏡の古妬(フルヤ)さん。




2人とも体型は似とるんに、感じは正反対や。




いつの間にやら自然消滅されとる燻歿さんの代わりやろか……???






ミシン場移動した後やさかい、2人がどんなんか分からんけど、まあ、続いたらええなぁ……

Chapter203






Chapter203







古妬さんも棺部さんと同じく子持ちやねんて。




しかも、子供が保育園慣れとらんくてぐずるからって休む休む。




棺部さんと同じやな。(Chapter191参照)





まぁ、棺部さんと違ってうちに直接的には関係ないからええねんけど…………



間接的には納期問題とか絡んでくるけど……………





なんにせよ、うちが子供持つようになったら、こんな奴等にはならんようにするだけやわ。

Chapter204






Chapter204







社長も鶏虎さんも差別し過ぎやと思うねん。




棺部さんや襷苳さん、番濡雌さん、妻傳さんや杤吐さんがちょこっと、ほんのちょこっと残業した程度でお礼を言いまくる。




たった10分~20分ぐらいで。







その逆はうちな。




3時間、4時間はざら。




けど、なぁ~~~~~んも無し!!!






自分の仕事が能率悪くて残業しとんちゃうねん!



お前らが無能で、仕事が1人で出来ひんくて押し付けた分をしとんねん!!!






結局最終がうちの仕事やさかい、その前から全部しとんねん!





その前の部分は、本来うちがせんでええ部分や!




けど、結局得意先に申し訳ないからしてしまう………




納期遅らすん嫌やし、つか、遅れて謝るんうちやし。




これで同じ給料とか笑えるわ~

Chapter205






Chapter205







唐突やけどこの間、歯医者行ってん。





で、言われたこと。




奥歯の骨がちょっと出てきとんねー。あんま噛み締めんように気を付けや。






な・ん・や・て!





うちが噛み締める原因は、仕事のストレスと重い荷物やな。






ついに体にまで悪影響が出始めたぁ~……………





もぅ嫌やわ……………

Chapter206






Chapter206







またまたまた襷苳さんがやらかしよったで!!!





得意先のエプロンにボタンホールを開ける依頼があってん。



得意先から見本も送られてきとるし、箱も開けよかゆう前に襷苳さんが勝手に車に入れてボタン屋に持っててもーた。



まぁ、ボタン屋と襷苳さんも付き合いあるみたいやし、うち見とらんけど見本あるし、って思おとたんやけど…………。





んで、引き取って返って来たエプロンを箱ごと



ど―――――――んっ!!!



とうちの前に置いたかと思おたら、



「枚数、これやて。」



紙渡された。



得意先からの枚数と合っとったし、足らんかったら怖いからうちも数えたけど合っとった。




やから、出したんに。





次の日、得意先から電話や。




ボタンホール開いて無いで!





………………は?




ほんま、は?、やろ。




開けたんに開いとらんて何?

原因は所謂、確認不足やな。



襷苳さんのな。




見本見とらんしほったらかしのくせに、



「うち渡しただけやし、そんなん知らんわ。」



やて。




いやいや、ボタンとかあんたらで検品しとるやん!



責任転嫁もええとこやわ!




角橋さんにゆわれてもこの態度。




仕舞いには、角橋さんがうちに、



「榊さんも確認せなあかんで!」




いやいや、無理やから。



何故かって?




襷苳さんが箱を持って帰ったん、最終の運送屋が来る1分前。



1分で枚数数えて、その上検品とか無理やん!



枚数数えんのでさえ、待たせてしもーたんに。




最終やし、営業所もあるけど、車乗れる人出払って襷苳さんしかおらんに遠いからゆうて行かんし。(前歴有り、そん時は許可出たから次の日にした……)





因みに、襷苳さんは箱を置いたら運送屋と数えとるうちを横目に帰宅。



捨て台詞は、



「もうこんな時間っ!遅くなってしもーたやないの!」



も、文句っ???!!!!

まぁ、別の得意先のエプロンもよう、ボタン忘れやら縫製不良やらで返品あるさかい、その程度なんか………????




その程度やろうな………(納得




んで、得意先からそのまんま返ってきた箱を再度ボタン屋へ。



今度はうちが襷苳さんに気付かれる前にしっかり箱を開けて、見本を見て、襷苳さんに見本見せながら確認させた上でな。





しかし、それでもストレス発生!!!




何故かって?




襷苳さんがボタン屋に持ってくんが遅いっ!!




得意先もお客さんに送る前に確認したいゆーて、休み前に欲しいゆうとるし、今日中に出荷せなあかんに!(つか、得意先に確認させたい思わせるって、会社としてどないなん?って思うけど、もう信用無いやろな。申し訳ないわ……)




因みに、うちも襷苳さんは信用ならんさかい確認せなあかんし、うちの手元に届いてからそれなりの時間いるんに!!




得意先から返って来たんは昨日や!



昨日中にボタン屋に持ってたら、いくらなんでも今日の昼にはうちの手元に届くんや!




やのに!!!



襷苳さんは一向に持って行かん。



出荷出来んようなるって、何回言ってもやで!

理由は、



忙しい!



やて。





いやいや、あんたの確認不足と行動力の無さが招いた結果やわ!!!




結局、前とほとんど同じ時間…………。




しかも、捨て台詞も同じで、一人取り残されるうち。





運送屋の運ちゃんに謝りたおしながらも、ちゃんと検品して出荷したで!!!!!





これで、もう大丈夫!!!



自信持って言えるわ!!!





蜀仙で信用出来るん、結局自分だけやん!!!



チームワークとか言う割りに、チームワーク乱しとるんお前らやんけっ !!!

あ!




そーいえば、1回目ん時、ボタン屋、どこに開けたんやろ???




結果的に開いとらんから、やり直ししたんに。




何をもって、開けたゆうたんやろか……???




出荷出来たことに安心して、聞くん忘れたわ………。





謎やわ~~~~~

Chapter207






Chapter207







事務所、やっと2階に引っ越ししたで!



な、なんとっ!


予定から3ヶ月遅れや!




とーに、いっちゃんしんどい時期終わっとるわ!



まぁどっちにしたって、暑すぎ、寒すぎやから、一歩常識に近付いたんとちゃうかな?

ただ、事務所んとこにあった、見本帳とかカタログとか備品とかその他諸々とか、



うちがぜーーーーんぶ一人で段ボールに詰めたんやでな!



後は、各個人の分だけや。



そんでも30分はかかっとったわ。



うちは日頃から整理整頓やからものの5分で終わったちゅーにな。




日頃ちゅーか、性格が出るんやろか……???

因みに、2階に引っ越ししたことでかなりいらんもん捨てたらしいてな、社長以下、



「綺麗やな~これキープやで、みんな!」



いやいやいや……




キープ出来ひんの、あんたらだけや。


うち以外や。



片付けるんはうちだけや。




口先だけってほんま無責任で簡単やわ。

Chapter208






Chapter208







会長がまたまた意味の分からんことを言い出した。



会長の一部商品をうちが検品しとんねん。



で、



引っ越し荷造り最中で検品出来ひんかったから、引っ越し終わってからやったんや。



ほんまは、会長が早よせいって煩いから襷苳さんに頼んだんやけど、せーへんから。(うちには押し付けるくせにな。)




んで、1階に商品の棚移してまだ整理整頓しとらんから、分かりやすいよーに、検品した風呂敷のままかためて置いて、伝票にはうちのサインして、風呂敷5つ分です。ってメモ付けて会長へ。(会長の我が儘で机の上のカゴん中)




んで、その数日後、綾牝さんから別分の伝票だけ渡されたから、入力して(もちろん検品しとらんからサイン無しで)、会長へ。




ほしたら。



「お前、検品しとるんにサインしとらんやんか!」

そりゃそうや。


会長のゆーとるんはうちが検品しとらんやつやからな。



襷苳さん呼び出してなんやら口論。




うち、襷苳さん→伝票の1・2で引っ越し前分のうちが検品してサインしたやつ。



会長→伝票の3・4で引っ越し後分のうちが検品しとらんやつ。





何度説明してもきかん。



しかも、伝票の1・2が無い言いよる。


探したって言い張る。



いやいやいや、うち置いたから。




積んだ積んだなった机の書類の山からうちが見つけ出したけど?





お礼も無ければ、謝罪も無し。





うちさ、大人と会話したいねんけど。




ガキ以下、ちゅーか、言葉も話せん赤ちゃんの方が素直やんな。





ああ、そうか。



人間やないねんな。



動物でもあれへんな。(動物は賢いし)



宇宙人でもあれへん。(宇宙人も賢そうやし)



じゃ、一体なんなんやろな。



はぁ~

Chapter209






Chapter209







棺部さんにな、会長の仕事覚えて貰おうと教えようとしたらな、



「え?榊さん書いたらええやん。うちは忙しいんやから。」



暇で鶏虎さんに仕事ないか聞いた上に書類整理しとるんやんな?



目の前で聞いとったんやけど。




鶏虎さんおらんようになったら………いや、おってもタメ口やけど。



呆れて、



「では、もういいです。」



って、諦めた。






つーか、会長のんは鶏虎さんが教えなあかん。



うちの部下やったらええんやけど、鶏虎さん言わんし。





因みに、うちが鶏虎さんに言ったらどうなる思う?





正解は、



榊さんやったらすぐ出来るんやから、棺部さん忙しいし、したあげなあかんで。




やろな。






うち以外は忙しい。



うちは自分の仕事+他人の仕事+他人の仕事の手伝い+雑務+雑用+うちが後輩より先に来客対応+うちが後輩より先に電話対応


でも、もっと手伝え。







うち、要領もよう無いけどな、努力しとんねんやんか!




定時に帰る為に努力しとんねん!




お前らの為ちゃうって、なんべんゆーたら理解するんや!!!!

Chapter210






Chapter210







棺部さんがなんか無責任で仕事を覚える気無いな、思おたら……………






辞めるんやて。






驚きもせーへんわ。





因みに、入社してから結構過ぎとるけど、出勤したんは半分も無いかもな。






子供の病気+子供の予防接種+子供の行事+棺部さん自身の風邪+棺部さん自身の用事+2ヶ月目から何故か週1で定期に休みを取る(鶏虎さんから情報で何故か了承し、その分うちの負担増)






書いてて虚しなるわ。





うちかて風邪は引くけど、用事とかは繁忙期は避ける。




棺部さんは全く考えずやし、鶏虎さん達はうちに押し付けるから自分の負担増えへんさかい、注意すらせーへん。







子持ち雇うんはええけど、制度を整えてからにせーえよ!




せめて、他の従業員(主にうち)に迷惑かからん配置にせえっ!

Chapter211






Chapter211







棺部さんが辞めるってなって、募集かけたみたいやけど、まあ連絡皆無…………




求職者の皆さん、正しい判断です!!!







で、いつの間にか採用になった茂籾(シゲモミ)さん。




どっから沸いて出た?!






お気付きかな?




蜀仙は身内で固めるということに。





茂籾さんは、襷苳さんの娘で番濡雌さんの姉やて。





大丈夫やろか…………





主にうちへの被害………

Chapter212






Chapter212







棺部さんが辞める思おたら、焜者さんが辞めてもーた!!





社長おらんくて、鶏虎さんを暗そうな顔で呼んだから何かある思おたけど…………





理由は家庭の事情やて。





しかも、聞いとらんに鶏虎さんが、



「なんや、両親と仲悪くて、お婆ちゃんかお爺ちゃんの介護しなあかんくなって、ゴタゴタしとるらしいわ。」




プライバシーも個人情報保護もへったくれも無いわ!




しかも。



「時間減らそかゆうたんやけど難しいて。」



話聞いただけで精神的に疲労しとるって分かる人に、仕事強制?!




どんだけ楽したいねん!

Chapter213






Chapter213







二度あることは三度あるな。




謖蚫さんまで辞めるんやて。




理由はうちには不明やけど、知りたくもないけど。




また襷苳さんに畳み強要されるんやろか………




謖蚫さんおっても強要やったんに…………

Chapter214






Chapter214







畳み強要は回避?された!




なんと!




古妬さんが畳みしとった!





つか、謖蚫さんおる時から畳みしかしとらんかったんやて。





古妬さんも子供関連で早退や休むから、おらん間をうちがしとったようや。







求人詐欺やろ。





ミシン要員で入社したんに、畳みオンリーって…………





まぁ、うちも似たようなもんやけど………

Chapter215






Chapter215







棺部さんと茂籾さんの会話。



「結婚はしとるん?」




「前は………」



「そっかーまぁ、うちも色々あったし、同じや!気にせんとき。次は決まっとんの?」




「元々しとった職種に。まぁ、事故って始末書ばかりで面倒で辞めたんやけど、しゃーないわ。客商売嫌いやねんけどな。」




「そやな、事故はしゃーないな。始末書だけで済んで良かったやん。次も決まっとるし、大丈夫やて。」





会話は目の前やから、心ん中で突っ込んだけど。





お客乗せて、事故しとって、始末書面倒で、開き直って。





殺人やろ!




単なる事故やないで!




死んでもしゃーないで終わりか?!







しかも、いつの会話やと思う?





昼休みちゃうで。




電話鳴っとる、来客来とる、うち目の前で仕事しとる。




立派な仕事時間中や!




うちしか仕事しとらんやんけ!





引き継ぎ中………引き継ぎの内容薄っぺらいけど、しとるんに1台のパソコンに2人でおるんやろ?!




井戸端会議の場ちゃうぞ!







何もかもが薄っぺらいからやろな。

Chapter216






Chapter216







社長って最低限が最高らしい。





得意先の人がTシャツ引き取りに来たんや。




社長が丁度戻ってきて、得意先の人と雑談し出した。





うちは出荷しとったんやけど、引き取り知らんから挨拶だけしたんや。




ほしたら、社長にTシャツ引き取りに来たんや、って言わはったから、内線掛けて茂籾さんにお知らせ。




茂籾さんが降りて来たら、社長が、



「上から(2階から)見えた?」



って驚いとった。



茂籾さんが、うちから内線もろたってゆうたら、



「ナイスやな!」




得意先の人も、



「報連相が出来とるなぁ~」




いやいやいや。



普通やから。



あんたらの声大きいし、得意先の人記憶しとるし、引き取りだけやのに2階まで上がってもらうん失礼やろ。




得意先の人も、当たり前のことで感心せんといてーな。

なんや、うちが気を利かせたと思おたらしい。



「普段もそれくらい気を利かせや!女の方がそういうのは得意やろ。もっともっと気を利かせなあかんで!」




いやいやいや。




気を利かせてないんやないねん。




あんたらが放置しとるんを、得意先に迷惑が掛からん範囲でうちも放置しとるだけや。



うちパンクしとんねん。



気を利かせる、ゆうたらうち以外のお前らがせなあかんことやわ!




お前らは得意先にも迷惑掛けとんねん!




それをうちが尻拭いしとんねん!







まぁ、それが出来るんなら、従業員に会長の怒鳴りや無責任を歳だから我慢しろとか言ったりせーへんか。




まともな子供の対応としては、人様に迷惑掛ける親やったら叱るからな。




親子間にどんな問題があろうと、人様には関係ないからな。

Chapter217






Chapter217







会長と茂籾さんの会話。



「+++(会長の得意先名)の担当は?」



「榊さん。うちは制服だけしかせーへんから。」





意味不明。





会長の得意先の担当なんて、会長しかおらん。



強いて言うなら鶏虎さんやし、鶏虎さんから押し付けられとるんはうちやけど。




うち担当ちゃうわ!!!





つーか、担当制度ゆうなら、後輩新人らしくせーよ!





制服すらうちに押し付けるくせに、担当とか何様?





あんた、襷苳さんからの性格強く受け継いどるわ。




自分の仕事は皆の仕事、



うちの仕事はうちだけの仕事






離婚して結婚した上に、子供は父親違い含め5人で、子供で休むんは仕方がない………




って、無計画の無責任!!!!!





因みに、離婚とか結婚とか子供とかは、茂籾さんが聞いてもないんにベラベラ喋ったからやで。




身の上話なんか興味無いわ!!




うちの人生に何も役立てへんわ!





身の上話やったら、妊娠出産や子育てで得た知識とか経験談とかの方がまだマシやわ!




芸能人でも興味無いんに、更に興味無いわ!

Chapter218






Chapter218







会長の指示ミスをうちのせいにされたで!!!





会長宛の荷物が届いたから言ったら、(控えを机の上に置くだけじゃ無くすからゆうて、置く+言うになった。席外して戻ってきて机の上にあるもん無くさんやろ普通。ほんま手間や。)



「割って(開けて)中見て。」



うちが!?




お前、大企業の会長やないんやで。




と思いながらも断ったところでどうせうちが強要されるんやから中を見て、伝票が入っとったから会長に手渡して。



「これか。伝票切っといて。単価はリピート。」




で、リピートは商品の上下セットの価格やったから会長に聞いたら、



「前に単価渡しとるわ!探せ!」




例の如く、貰ってないけど、一応探してからやっぱり貰ってないとゆうたけど、



「絶対に渡したわ!無くしただけやろ。」



と、見たこともない単価が書いとる紙を見せられた。




いや、あんたが煩いから、うちは貰ったもんとかはクラウド保存しとんねん。



そこに無いんやから、貰っとらんわ!





で、伝票切って手渡しして終了。









と、思おたら……………

伝票切った商品の箱の送り状の名前見て、出荷しないでええんかと鶏虎さんが会長に聞いた。




ほしたら、会長が、



「何で出荷しとらんや!」



やて。



イミフやろ。



前に間違えて得意先からクレームあったんやから送り先の住所も渡したし、伝票も切ったし、何で出荷せーへんねん!



らしいわ。





送り先の住所は茂籾さんから渡されたけど、会長からやて渡されただけやからその商品のとは全く聞いとらん。




伝票切ったからって、なんでうちが出荷せなあかんねん。





つか、前に出荷先間違えたんうちやのーて茂籾さんやし。




そん時も指示ミスは会長やし。






茂籾さんは自分の時やと訂正する訳でも無く、担当は榊さんやしうち分からんって、学ぼうとせーへん。




鶏虎さんはうちが担当って言葉を訂正せーへんし。






会長はワーワーゆうとるし、鶏虎さんと茂籾さんは見せかけの神妙な顔で返事だけやし、




時間の無駄と判断して、




「送り先は茂籾さんから貰った紙の住所でいいんですよね?得意先のお客さんに出荷やから、送り主は蜀仙の名前やなくて、得意先名の方がいいんですよね?」



と聞いた。




ほしたら。

「渡しとるから!!」



やて。



会話成り立っとらん。




しかも、貴様呼ばわりされた。





明らかに社会人として職場で使う言葉やあれへん。





因みに、後から鶏虎さんからゆわれたことを纏めると。



伝票切ったら出荷やて分かるやんな。勤めて長いんやし流れを考えなあかんで。それに荷物受け取ったん榊さんやし責任持たなあかんで。



やて。




伝票切って出荷は分かるけど、うちがするんか?



うちしか伝票切らんやん!


お前ら押し付けるやん!





勤めて長いんやったら、うちも後輩新人に仕事任せてもええはずやねんけど?



うちの仕事は溜まる一方だけやねんけど。





荷物受け取った責任?




それは荷物が、うちが誰にも言わんと行方不明になった時だけやろ!



うちは必ず言うか控え置くし、受け取った人が出荷まで責任やったら、うちだけやん!




うちしか荷物受けとらんに、うち以外責任無しか!?

会長が、



「一から十まで言わんと分からんのか!」



って吠えとったけど、




そっくりそのまま返すわ。




パソコンも携帯もコピー機も使い方散々教えとるし、




得意先の単価とかの履歴も散々調べとるし、




しかも同じことを何回も。




紙に書いたところですぐ無くすし。








お前らに気を回したところで、得るもんは疲労とストレスだけやわ。





因みに、出荷には気ぃ付いとった。




伝票には当日の日付で出荷って記載したし。




わざとやで。




ちゃんと自分の仕事として認識しとるんかってな。





結果はご覧の通り、無駄やったわ。




ほんで翌日、出荷したで!




もちろん、うち一人でな。





茂籾さんが恩着せがましく、手伝おうかなんてゆったけど。





もちろん、断ったわ。







担当ちゃうねんやろ?




覚える気も無いんに、余計な手間が増えるだけや!!!

Chapter219






Chapter219







民泊がグレーって話やねんけどな、(Chapter118参照)




法律うんぬんで訴えられる前に、止めるんやて。





理由は、近所からクレームがあったんやて。






そりゃそうやんな。




社長も鶏虎さんも、稼ぎたいから民泊したいけど近所の目あるから渋々止めるらしい。







近所の人達、こんな奴らでほんま申し訳ないっ!!!!

Chapter220






Chapter220







年賀状(Chapter128参照)な、明くる年もやらかしよったで!




その年は年末年始が土日挟んどって、少ない正月期間の時の出来事や。






滑り込み出荷で例の如くうちが手伝わされて、それでも少しでも年始の締めを楽に(うちしかせーへんから余計に)年末に終わらせられるもんは片付けてた時。







鶏虎さんが、



「去年と同じ年賀状用のソフト買ってきたから。去年やっとるさかい、いけるやんな。」





日付は去年より1日遅い28日。




後3日やねんけど……………、年賀状?






しかも、去年よりパワーアップして、裏の絵や文はソフトからやなくて、どっかに頼んだPDFから印刷。





住所はすんなり(うちがやり方記憶しとったからやけど)いったけど、裏面が…………





PDFやから、サイズ感が合わんくて、横が切れたり、縦が切れたり。




どう設定しても無理。





社長にゆったら、信じられへんのか、自分でも印刷。




けど、無理。





結局、PDF作ってもろた人に電話して(年の瀬やから向こうの人休みなんじゃ……申し訳ない!)、サイズ作り直して、やて。








ほんま、無駄に残業(押し付けられるから無駄なだけであって、うちの仕事だけやったらもちろん定時内)しとって良かったわ。






こんなんじゃ、年越しても締められへんかったわ!

Chapter221






Chapter221







うちが極力畳みをしなくなってから、







クレーム続発や!!!!




商品の形が崩れんように入れとる段ボール紙のサイズを間違う(似た商品と段ボール紙サイズ有りの為やけど入れる前に確認作業は無し、しかも得意先に追加で送ってきて貰ろうてとか責任皆無、入れ間違ごうとるから段ボール紙は有るにも関わらずや)




商品の入った袋に貼るシールのシートが無いと言い張る(散々探したと言い張ったので、得意先に詫びを入れて送ってきて貰ったが、結局違うところにあった、確認不足も謝罪なし)




ライバル社同士に商品を送り間違える(何回もで、得意先から苦笑いで連絡いただく)




商品にぶら下げるタグの品番を間違う(内職さんの間違いやけど、指示は襷苳さんやからな)





商品の色を間違ってうちに言う(注文がある商品の色同士やから、さすがのうちも気付かん)





箱に詰めた商品の数を間違う(襷苳さん達が数えたやつやから、出荷した後、得意先からの検品で判明)






商品の仕掛かり順番を勝手に変える(得意先から急ぐという商品の連絡を受け伝え、襷苳さんが分かったと言ったにも関わらずや)





完納と襷苳さんが言った商品が完納では無い(裁った枚数から納品数減らして計算しとるからすぐに分かる)





しかも、商品が無いから裁断屋の数え間違いと言い出す(実際は有って、襷苳さん達の見落とし)





等々………………





書いてて、得意先に申し訳ないわ。





うちが注意と指導出来たらええんやけど…………






無理やな……………

Chapter222






Chapter222







ついにうち、職業病を発症してもーた!





胸が痛いなぁって時々なっとって、その日は痛みが今までとは違って強かったから、病院行ったんや。





ほしたら。





重い荷物持ちすぎで、骨が炎症しとるんやて。





上半身を鍛えとる人がよくなる病気で、自然治癒やて。








やっぱり、うちの体には負担やってんな……………





医者曰く、




「あんまり力持ちやなさそうやし、頼めるんやったら誰かに頼んだ方がええよ。」




やって。








ごめん。





蜀仙では無理やわ。






言われた通りうちが一番非力やけど、女ん中じゃ一番力仕事しとるわ。







あ~~~~~~~





うちの健康と安らぎはいずこへ………………

Chapter223






Chapter223







社長の一番上の子供、長男小6が家出したらしいわ。




行き先は社長の妹の家で、学校の校区内やし、学校からはそっちの方が近いからやねんて。





しかも、社長や鶏虎さんを無視するらしいわ。





そりゃ、無計画に子供作って、従業員にも迷惑掛けとんに、一番上やったら逃げたなるか…………






まぁ、そこまではええんやけど(うちに被害無いし、他の家庭のことやし)






学童?行っとるらしいんやけど、その先生からの電話の会話で、




「あ、先生~。会費ですよね~すんません~××(長男名)が口きいてくれへんくて~、そうなんですよ~家出も続行中で~」



無責任…………




口きけへんのも、家出も構めへんねん。



けど、学童の先生には関係ないやろ………




しかも会費滞納寸前…………





先生、無責任な親でほんま申し訳ないっ!!!!

Chapter224






Chapter224







会長ってほんまあかんわ


得意先と揉めた

簡単にゆうとな、得意先はエプロンの見積りを依頼しとったんに会長は発注やと勘違いしたんや


それが発覚した経緯は知らんけどな、見積りだけや発注貰ったややり取りしてる間にコジレタ

つか会長が自分の非認めんだけやけどな


しかも生地まで発注しとんねん
会長に指示されたうちがな


しかもしかも、二重発注やってん

うちは確認したんに、ゆうとらん!って怒鳴った
いつもうるさいから証拠もあるけど、出したら大人げないやろなぁ~

つかな、生地な、受注生産で返品出来ひんねんて

イイ気味やわ
指示ミス押し付けられても困るしな


ついでにゆうと、裁判するってさ

うちは面倒やさかい口挟まんかったけど、鶏虎さんと茂籾さんが無理やろ負けるやろって話とったわ


当たり前やんな
自分の勘違いを裁判とか恥さらしもええとこや

因みによう裁判沙汰になっとるらしいわ


そんでなくてもよう喧嘩しとる


会社潰れんのは尻拭いしとる社員のおかげやな

しかも自分の非を認めたないんやろな


ノート持って来いやって


記録にノート?
ボイスレコーダーの間違いちゃうの?
パワハラセクハラの裁判の笑




書きかえたとかゆいそうやから会長に書かせたいけど無理やろなぁ

Chapter225







Chapter225






会長の得意先の出荷、綾牝さんがよう間違えるからゆうて検品を会長が鶏虎さんに命令


で、鶏虎さんはうちに押し付ける


で、会長も綾牝さんも鶏虎さんも責任取りたなくて味を占めたんかいつでもうちに押し付ける




通常なんが哀しいわ

んである時、出荷が重なっててんやわんやしとる時、綾牝さんがまた押し付けるからゆうたんや


「出荷たくさんあるんでせめて段ボール箱に入れといてくれませんか?」


って。

決まった段ボール箱無いから探す手間だけでも省きたかったからな

それに袋に入っとるからって商品地べたに置くとかするしな



会長はそれが気に食わんかったようや

検品するんに段ボール箱入れたら手間やんって


そりゃ手間やけどな、
それはお前の言い分、現場を知らん言い分や



段ボール箱に入っとる商品を検品すんのと、

乱雑に置いとる商品を数えながら数量に見合う段ボール箱探して無かったら作ってすんのと、


どっちが手間やねん‼


手書きの専用伝票も送り状も売上も全部うちに押し付けるんに、

いつも代わりにしてくれてありがとうな、段ボール箱ぐらいしたるよ、にならんのかいな



んであまりにゴチャゴチャうるさいから

せやったら会長がしたら、みたいなことゆうてもーた
(心の声が…笑)

その後もゴチャゴチャうるさいし、よほど詰めるんが面倒なんか、うちが妥協案で箱側に置いといて下さい。ゆうたら、置いといたるわ‼って負け犬の遠吠えみたいにゆうて終了





んで、その時の結末はな、

商品だし終わった後やろな



あんたが会長がせえってゆったからしてきたったで!


ってどや顔で発注書を放り投げてよこした


発注書を放るんも最低やけど当たり前のことガキみたいに自分やりましたけどってゆうてもな笑



ガキがしても恥ずかしいわな


しかも段ボール箱置いとくゆうたんに置いとらんし、検品検品うるさいくせにこん時はガムテープまで貼ってしっかり梱包済み


嫌味の当て付けやろうけど、うちにとっては押し付けられ仕事減って万々歳やねんなぁ~笑