きっと、明日には返事が来るだろう。

「じゃあ今日も、頑張りますかね」

私の夜は、長い。



翌週の金曜日、松岡くんを待ちながら私は動物園の熊よろしく、家の中を行ったり来たりしていた。

「どーしよー」

「にゃー」

遊んでいると思っているのか、セバスチャンも一緒になって楽しそうに、私の後ろをついて回る。

「やっぱり、取材なんて受けなきゃよかった……」

「にゃー」

もういまさら引き下がれないところまできているから、後悔してもしょうがないんだけど。


桃谷さんからの返事はこちらでも話を聞いているし、次回作の宣伝になるからぜひ受けてください、というものだった。