家族の話など、プライベートな話をするのがちょっと意外だった。
秘密主義かな、って思っていたから。

「コロッケのお代わり、いかがですか」

お皿を掴んでぐーっと松岡くんに差し出す。

「もらう」

食べすぎかなって気はするけれど、松岡くんのコロッケは無理してでも食べたいほどおいしかった。


「では本日はこれで失礼させていただきます。
次回は明明後日、金曜日に」

「はーい、ご苦労様でしたー」

今日も松岡くんが帰ったのを確認して、携帯を手に取る。

【今日の晩ごはんはコロッケ。
絶対、お店のよりこっちの方がおいしい!
ソースも手作りなんだよ。
#彼の日#彼ごはん#コロッケ#食べ過ぎました#ありがとダーリン#愛してる】

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